投資環境を診る   2.外国人投資家    


   外国人投資家の売買動向を見る方法   


日本市場の大勢は外国人投資家に支配されています!
日本のGDP対比での貿易金額(輸出入合計)シェアが16.5%(1996年)から28.1%(2006年)へと急上昇している点、東証における外国人投資家の売買高が6割を占めるほどになっている点など物証には事欠きません。
そのことは日々の海外市場(特にニューヨーク!!)に日本市場が大〜きく影響されることと、結局は外国人の売買動向どおりに株価が動いてゆく (らしい) という事実が物語っています。投資を始めれば、すぐに気付くことでしょう。
ですので、外国人に負けないためにも、きゃっつらの動きには注意を払っておきましょう。海外勢の動向を知るためには幾つかの方法があります。

  • 平日のAM8:30〜8:50ごろにロイターから配信される『外資系証券経由の注文状況』
    • ロイター配信は、楽天証券の『マーケットスピード』やSBI証券の『HYPER E*TRADE』でも確認できます。
  • 週間の売買状況は毎週木曜日に東証が発表する『投資部門別売買状況』
対外対内証券投資、外人の純購入額 外資系証券経由の注文状況
(単位:万株)
社数
売り
買い
差し引き
10月16日
12
4320
1630
  ─2690
15日
12
2190
4580
2390
14日
12
2570
  5700
3130
10日
12
1900
3290
1390
9日
12
2710
2680
─30
8日
12
3110
2710
─400
7日
12
  4480
2650
─1830
6日
12
3530
3320
─210
3日
12
4150
2720
─1430
2日
12
3530
3160
─370
1日
12
2240
2340
100

(単位:万株)
社数
売り
買い
差し引き
(単位:万株)
社数
売り
買い
差し引き
9月30日
12
4640
1680
─2960
8月29日
13
1920
  2620
700
29日
12
3190
2200
─990
28日
13
2110
2510
400
26日
12
3650
2510
─1140
27日
13
1860
1410
―450
25日
12
3370
2250
―1120
26日
13
1360
1690
330
24日
12
4860
3710
―1150
25日
13
1250
2050
800
22日
12
3560
5440
1880
22日
13
1890
1280
─610
19日
12
3830
2980
―850
21日
13
1260
1580
320
18日
12
2890
2270
─620
20日
13
2720
1780
─940
17日
12
3110
2960
─150
19日
13
2280
1240
―1040
16日
13
3300
5510
2210
18日
13
1410
1480
70
12日
13
2830
2840
10
15日
13
2330
2450
120
11日
13
2620
2820
200
14日
13
3290
1790
―1500
10日
13
  3530
  2070
―1460
13日
13
3010
1610
―1400
9日
13
2690
2040
─650
12日
13
2310
2360
50
8日
13
2590
2070
─520
11日
13
2680
2200
─480
5日
13
4240
3040
─1200
8日
13
3540
2410
─1130
4日
13
3560
2970
─590
7日
13
2930
2650
―280
3日
13
2460
2770
310
6日
13
1900
2190
290
2日
13
1970
1490
―480
5日
13
2470
1750
―720
1日
13
2240
2040
―200
4日
13
3420
2070
―1350
1日
13
  4400
2240
  ―2160

   TOPIXと米国金利は連動している!   



※正確なデータは「株価が動くとどうなるか(p.112)」 をご覧ください。

債券市場では「アメリカの債券利回り(長期利回り)と日本株は同方向へ動く」のは常識だそうです。
さて、左図は「株価が動くとどうなるか」 のデータを利用させていただき、
TOPIXとアメリカの政策金利(短期金利)であるフェデラル・ファンド・レート(米FFレート)NYダウ平均を比較させたグラフです。
ご覧のように、TOPIX米FFレートはほとんど同方向へ動くことが見てとれると思います。
ところがどっこい、なぜか米FFレートNYダウ平均は連動していないんですね。これはダウ平均がたった30種の工業銘柄のみで構成されていることが原因かもしれません。
結論としては、アメリカの債券やFFレートの動きを見れば、日本市場のおおまかな方向性は推測できるということです!これは画期的な指標といえるでしょう。
ところが、残念なことにグラフを注視していただければ分かるとおり、TOPIXの方がわずかに先行して動き始めているのです。ですので、日本市場の今後を先読みすることは難しいかもしれません。できることは、アメリカのFRBの金利発表をもれなくチェックして、方向性を知っておくことですね。

ついでながら、NYダウと商品先物市場との関連性をご紹介します。
左図でも分かるとおり、NYダウは1980年以降1999年にかけて上昇し続けてきました。ところが、逆にCRB商品指数は1980年を境にして1999年まで下落し続けたのです。
これが意味するところは、原材料(資源)が安く仕入れられるようになったために、先進諸国ではコストを抑えた生産が可能になり、低価格化⇒消費上昇⇒企業業績アップという好循環が生まれ、結果株価は大きく上昇したということです。つまり、一次産品生産国(発展途上国)から先進工業国へ富の移転が起こっていたと読むことができます。
ところが一転、2000年以降商品価格は上昇を始め、先進工業国から一次産品生産国への富の移転が起こってきたのです。BRICsを始めとした新興国の躍進はみなさんのご存知のとおりです。
それでも2007年までは住宅バブル、金融バブルがその原料高を相殺して表面化しにくくしていたのですが、それらが終焉を迎えた現在では世界的なインフレを招くほどの打撃を与えることになってしまいました。つまり、株式投資にとっては難しい相場が続く示唆でもあります。

   世界情勢から日本を見通す   


 
マネックス証券〔マネックス・キャンパス〕より

さて、最初に左図をご覧いただければ、『全世界の市場は連動している』ということが一目瞭然ですね。
つまり、世界のどこかで起きた大事件、金融危機、世情不安などは日本市場と一見無関係であったとしても、結果的には日本にも同等の影響をもたらすほどに、グローバル化は進んでおり、かつ外国人投資家の影響力は非常に大きいと断言できるのです。
中でも最も影響力のあるアメリカの今後から目を離すわけにはいきません。

これまで大統領選挙の前後ではたいてい、株価は下落するという流れがあるそうです。とすると、来月11月4日に行われる大統領選挙に向けて、株価は一時的に下落することが予想されます。この10月初旬には金融危機によって大暴落を記録してしまいましたが、左図の3月、7月、9月に続くこの下落にはすでに大統領選挙の影響も含まれているのかもしれません。

昨今の世界経済は難しい状況にあるようです。信用収縮とインフレが同時に起こるという、特異な状況下にあるというのです。
通常、インフレ抑制に政府が動くと信用収縮が起きてしまい、逆に信用を回復しようと金利を上げるとインフレが引き起こされるという逆相関の関係性を持っているのですが、それが同時に起こってしまっているのです。
この両方を同時に解消することは非常に困難な事象だということですが、打開策があるとすれば、やはりアメリカの主導力の回復、つまり新大統領の世界的リーダーシップの復活が鍵かもしれません。
オバマとマケイン双方の政策を比較してみますと、一長一短、世界経済を上向きにするほどの威力はまだなさそうです。ただし、アメリカ経済にとっては法人税の大減税を打ち出しているマケインの方が、低所得者層の減税を表明しているオバマよりも即効性がありそうですが。


こちらは【かんたん、やさしい、初歩しょほ 『 株 』 投資でミリオネア入門】です。
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