仕掛け&手仕舞い編   1.仕掛け編    


   いざ、株主へ   


テクニカル指標でトレンドを確認し、ファンダメンタルでその裏付けを取りましたね?
では、早速約定へ向けて市場に参入することにしましょう。
株式の売買はオークション形式で行われますが、昨日の終値から今日の売買が始まるのではなく、売りたい人がいくらで売りたいか、買いたい人がいくらで買いたいか、それぞれが申し出ることから始まる(板寄せ)という、独特な形式をとっています。前回の終値と本日の始値に価格差が生じているのはそのためです。
それが随時更新されて表示されるのが『時系列データ』とか『板情報』、『ザラバ情報』と呼ばれる場所で、ザラバの始まる30分前から公開されています。

  

「板寄せ」方式
まず取引開始に先がけて始値を決めるため、売注文と買注文の摺り合わせを行います。取引時間外に寄せられた売買双方の注文を、優先順位の高い価格から合致させ、かつその数量が合致する値段からスタート(約定)となるのです。引けの場合にも同様に行われてゴールとなります。
板寄せ方式は「売買停止の後に取引を再開する場合」や「特別気配を表示しているときの値段を決定する場合」にも行われます。

「ザラバ」方式
随時更新される市場参加者の売りたい価格、買いたい価格を確認しながら、自分の納得のいく価格で買い(売り)を発注し約定させる(条件が厳しければ約定できません)オークション方式です。価格は秒単位で推移しますので、希望通りに売買が成立するとは限りません。
ですが、これこそがトレードの醍醐味であり、見えない敵を相手に心理戦を展開し、群集心理を先読みして自分に有利な状況を待つこの時こそ、心躍る時間でもあります。なんて、ほとんどの場合は期待通りには動きませんけど。

寄付きに至るまでの板情報を観察していると、日々面白い動きを見ることができます。「えっ!?」と思うような安値から始まったり、「うそっ」とがっかりさせられるような予想外の高値から始まったりするのです。特に週明けの場合にはその傾向が顕著に現れるようです。結果的には前回の終値近辺からザラバへ突入する場合が多いのではないかと思いますが、私の売買した数回においてはどちらも予想外の価格で執行することになっています。 これには何らかの隠された意図があるのでしょうか?

要注意!見せ板(見せ玉)のダマシ

見せ板とは、自分の買った株の株価を高めようと意図する者が、買う気がないのに下値に大量の注文を入れ、他の投資家にさも大きな買いが入っていると見せかける犯罪行為です。

実際に買う気などないのですから、約定しそうになると当然注文を取り消してしまうため、寄付き直前で急激に数量が激減することになります。
空売りをしていて株価を下げたいときは逆に売り注文を大量発注するのです。
これらの行為は証券取引法で禁止されている犯罪行為であり、実際に逮捕者も出ていますので、絶対にやってはいけません。
それでも見せ板をやる人は必ずおり、板情報のみに十分な信頼を置くことは危険です。極端な注文数が現れている場合には注意しましょう。

また、大口の機関投資家などは、指値注文を出さずに成行きで売買してくるものらしいですから、買い板が厚いからと言って、そのこともあまりあてにはなりませんよ。

という訳で、板寄せ時に参入するのは危険を伴うという可能性も考慮して、ある程度経験を積んでからにした方が宜しいかと思います。

   成行価格=その瞬間瞬間の株価の値動き   


さて、板情報の価格はどのような経緯で持って変動するのかみてみましょう。

買う人   売る人  
安く買いたい人(もっとも多い)は、 下げた(買いたい)値段を提示し、相場が下がるのを待ちます。   高く売りたい人(もっとも多い)は、 上げた(売りたい)値段を提示し、相場が上がるのを待ちます。
幾らでも構わない人は、 その場(成り行き)で買います。   幾らでも構わない人は、 その場(成り行き)で売ります。
高くなるのを待っている人? トレンドを確認中ですか?  お好きにどうぞ   安くなるのを待っている人? よく分かりません。お好きにどうぞ
      ※「カラ売り」の場合には全く意味合いが違ってきますのでご用心。

これはあくまで基本形であって、投資家それぞれに思惑は違うものです。例えば、他の株に乗り換えるためにいいタイミングで手仕舞いたいと思っているアマチュア、リスク管理やルールによって、損や時期尚早を認めた上で手仕舞わなければならない機関投資家、など理由は千差万別に異なる上に、板情報には現れない取引が五万とあるのです。
このように想像を超えた様々な感情が渦巻くのが市場ですが、それでも『板情報』を観察することは必要不可欠です。
けれどもどうせ分からないのであれば、『買う』と決めた銘柄は躊躇することなく参入することが大切でしょう。
なお、ここでなかなかグッドな情報を

寄り付きはアマチュアの場 とのことで価格の乱高下が起こりやすく、
大引けはプロが仕事をまとめる場   とのことで乱高下した価格を元の水準へ戻そうとする傾向が強いそうです。
同様に、月曜日は 週末に作戦を練ったアマチュアが鼻息荒く参入して市場を荒らし、
金曜日は 一週間を体良くまとめようと試みるプロによって価格の調整が進められるということです。

つまり、参入するなら週の後半の後場の安定時が、手仕舞うなら週明けの前場の急騰時が、なかなか良好な結果を残すのではないかと思っています。
実際、私の経験では前場は価格が上昇しやすく、後場は上げられ下げられ、結局は下げられてしまうことが多いようですし、週明けに勢いよく始まった市場も週末を迎える頃には息切れして株価を下げる傾向があるように感じます。もちろん、買おうとしている株の動向はご自身で確認し、グッドタイミングを見付ける努力は惜しまないようにしてくださいね。
では、ザラバ方式での売買方法に進みましょう。

   指値/逆指値での発注   


《指値注文》

ここでは楽天証券の「Market Speed」を使った注文画面で説明します。画像を見てもらえば分かる通り、入力が必要な箇所は一目で見分けられます。
ですが私も失敗した経験があり、つい慌ててしまって『指値』と『成行』のボタンを変え忘れたりして意図しない金額で約定してしまうこともありますのでぜひ慎重かつ迅速な発注を心がけてください。

  1. 銘柄コード(証券コード)
    • これを間違えては元も子もありませんね。比較してた銘柄の方で発注したりしませんように!
  2. 『通常注文』『逆指値注文』、または『逆指値付通常注文』か
    • 基本的に『通常注文』で構いません。何かしらあなたなりの作戦があって相場を様子見する必要があるならば、『逆指値注文』や『逆指値付通常注文』を利用すればいいでしょう。
  3. 数量(売買株数)
    • 当然、単位株数は確認されているでしょうが、100株ものなどの場合には桁を間違わないように注意しましょう。
  4. 『指値』『成行』
    • 『指値』が基本です。なぜならばオーダー中の相場は確認することができず、大きく動いてしまうことがないとは限らないからです。
    • とはいえ、『成行』が優先される点、『指値』の中でも高値が優先、早いオーダー優先、数量が多い方が優先される点など様々な要因によって、発注と同時に無効となってしまっていることもありますので、約定されるまでは気を抜かないようにしてください。
    • 『逆指値注文』の場合には「市場価格が○○円以上(以下)なら○○円で指値(成行)で執行する」といった条件付けを設定します。
    • 私はこれで発注することが多いです。株価の変動を見ながら、ある程度下がってくる見込みのある価格に設定して、若干でも安く参入できるように心がけています。上る一方ならば、株価に関わらず『成行』で執行します。
  5. 市場
    • ←の場合なら、『東証(主市場)』か『大証』かを選ぶ必要がありますが、基本的には上場している市場のみが表示されます。
  6. 口座区分
    • 『特定』か『一般』か。なぜ選ぶ必要があるのかは疑問ですけど。
  7. 執行条件(注文の有効期限)※成行以外の場合
    • 『寄付』『本日中』『引け』『今週中』『不成』から選択し、成立しなかった場合にその日限りで解除するのか、何日間か持ち越すのかを決めます。
    • 私の考えではその日中、それも数分の内に約定しないのであれば、参入を見直すべきだと思います。
    • あなたの予想に反して株価が動いている(または動かない)のであれば、条件が甘過ぎたか、厳し過ぎた可能性がありますので。
  8. ※ストップ高の銘柄について
    • 急騰した銘柄はストップ高(またはストップ安)になっている可能性が高いようです。そうなると一方の注文が大きく膨らんでおり、もう一方の注文はあっても僅かになっています。この状態の銘柄でも発注は可能ですが、時間的に早いオーダーが優先される点を考慮すると、成約できたところでかなりの悪条件で執行してしまっている可能性があります。例えば、株価はすでに天井に達しており、下がる勢いの方が増しているとか。これは実際に多く見られる事例であり、その背後には『仕手筋』というプロ集団が株価を操作している可能性が高いのです。
    • このような銘柄を掴むくらいなら、諦めて次の急騰銘柄を探す方が、時間的にも資金的にも効率が高まると思いますよ。

さて、『逆指値注文』は私にとっては欠かせないものとなっていますが、未だにそれが出来ない証券会社も多いようです。
証券会社各社によってサービスの内容は大きく異なりますし、「マネッスクナイター」といって夜間に直近の引け値で売買ができるという驚きのサービスを提供しているマネックス証券や、「Uターン注文」といって買うと同時に売りの予約が出来るサービスをカブドットコム証券が提供しているなど、他にも多種多様な売買手段が用意されていますので、ご自分のスタイルに合ったサービスを見付けられると快適な投資ライフを送れるのではないでしょうか。証券会社手数料比較表

マネックス証券 カブドットコム証券

《逆指値注文》


こちらは【かんたん、やさしい、初歩しょほ 『 株 』 投資でミリオネア入門】です。
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