知識編   1.株式のシステム    


   1.なぜ株価は上下するのでしょうか?part1マクロ的視点   


株価はその株式会社の価値をあらわすものであり、買いたい人が増えると上がり、売りたい人が増えると下がります。単純に言ってしまえば、

  • その企業の業績が上れば今後に期待して株を購入する人が増えて株価は上がり、
  • 逆に、業績が悪化すればその失望から持ち株を手離す人が増えて株価は下がるということになります。

というのは、実は建前です。少し頭を巡らせば簡単に見抜けることですが、『カラ売り』という概念は、一体誰のために考案されたものでしょうか?投資家のために、上げ相場でも下げ相場でも儲けられる仕組みを整えたとでも言うのでしょうか?
価格が上ればそれ以前に買っていた人は売って儲かる、というのは当然のことです。ではもし株式市場も、その自然の理に適ったシステムだけだったとすれば?価格が下がってしまえば全ての人が損してしまうことになりますので、価格を上げ続けられなければ、いずれ買う人は誰一人としていなくなります。そんな先細りの商売を発想するのはネズミ講くらいなものでしょう。

その欠点を補うために『カラ売り』が考案されたのです。市場がどんな状況であっても儲ける手段は残されている、「株価が上っても下がっても儲けられますよ!」という甘い言葉に乗せられて、人々は安心して株を売り買いできるようになったのです。
こうして人々は『買う側』と『売る側』に分れて、自分が儲かる方向へ株価が動くように画策するようになりました。当然の結果として、株価は需要と供給に関係なく、不自然に上がり下がりするようになったのです。
これが、株価が上下する真相です。

また、会社四季報などのデータが信用に欠けるとしても、そのデータを利用している多くの投資家がいる限り、それは有効に使えると言えます。
「これは株式投資の大原則で、多くの投資家が見ているデータは多少間違っていても株価に反映されるのです。
 一方、どれだけ正確な数値でも、見ている投資家が少なければ株価に反映されません。」
「選抜レース優勝者が明かす儲かる株の選び方」p.44)

株価変動のシュミレーション

 

株価には底や天井が生じますが、そのタイミングこそが大きな売買を成立させる原動力なのです。

☆株価がAゾーンにある時に、株価の上昇を見込んで買った人(A)と、株価の下落を見込んでカラ売りした人(A')がいます。
   (A)>(A')だと株価は上昇しますが、(A)<(A')だと株価は安くなります。『カラ売り』する(A')が増えると下落が促進され、下がった株価をバーゲン価格だと考えた(A)『買い』が増えると、再び株価は上昇します。その勢力争いに決着が着くまで株価は上下動を繰り返します。
   結局、(A)が仲間を増やして勝利を勝ち取り、株価は上昇を開始しました。
   上がった株価のために、戦略の失敗を認めた一部の(A')(プロ)が損切りのために株を手離すと、それを欲した(A)が殺到して株価をさらに上昇させます。
   それを見てパニック状態となった多くの(A')(アマチュア)が叩き売りを始めると、チャート図のように株価をどんどん吊り上げていくことになるのです。

☆双方の熱もいずれは落ち着き、値動きが鈍くなってきます。Bゾーン『買った』(B)は株価の上昇がまだまだ続くと見込んで、遅れて参加してきた人です。
   ところがその考えは少数派だったらしく、「株価は頭打ちだ」と考えている大勢の判断の下では上昇を続ける力もなく、淘汰される運命にあるようです。
   Bゾーン『カラ売り』した人(B')は「株価は天井で後は下がるだけだ」と見込んだ人であり、市場の大勢の意見であると言えます。
   (B)(B') はしばらく力比べをしますが、株価はそれ以上上昇しないと納得した(A)が株を手離し始めると、それを『カラ売り』するために(B')が殺到し、上昇時とは全く逆の行程を辿って株価を下げてゆくことになるのです。

 

   1.なぜ株価は上下するのでしょうか?part2ミクロ的視点   


  

次に私の実体験から、株価の変動を解説いたします。右の板情報をご覧下さい。
現在の株価は755円で、売り注文と買い注文に金額差が生じています。売り手の最低価格が760円、買い手の最高価格が753円で、7円の差があります。あなたなら躊躇なく、その差を埋められますか?
これが意外に悩みどころですよね。「できるかぎり安く買いたい」「できるかぎり高く売りたい」と思うのが投資家の心情ですからね。

こういった状況から投資家らの心理合戦が始まります。「もっと安く売ろうとする売り手はいないか」「もっと高値で買ってもいいという買い手は現れないか」とそれぞれが板情報とニラメッコを始めるのです。
多くの場合、この価格差を埋める注文が出始めて、その価格で「手を打とう」と妥協した投資家らによって、数円単位での変動が繰り返されることになります。※もっと価格差がある場合は「特別気配」参照

ところが、その中間を埋める注文が全く出ないことがあります。2部市場や新興市場などに多い、注目度の低い銘柄ではその傾向がよく現れるのでご注意を!
この場合には株価は全く動きません。時が止まったかのように価格が変わらないのです。この状況とは双方とも「一歩も譲る気はない」という投資家心理が現れていると言えます。その判断材料が何であるかは、銘柄ごとポジション建てごとに異なるので分かりませんが、これほど面白くない取引はありません。
そして、つまらなく思っている(新規)投資家の中で誰か一人が諦めたときに、ついに変動が始まるのです。そのただ一人が買い手ならば、価格は760円に+5円上昇し、売り手ならば753円に−2円下落します。
そうです、たった一人の投資家の妥協でも株価の変動を生み出してしまうのです!それが次々と買い手ばかりならば価格はうなぎ登りに上昇し、売り手ばかりならば急降下に下落してゆくのです。双方が交互に現れるような状況(一般的な状況)であるならば、価格は行ったり来たりと停滞を続けることになります。
ですので、運が良ければ、あたなと同じポジションを建てる人が後に続いて大儲けできますし、逆ポジションの人が続いてしまえば大損を被ってしまうことにもなるのです。恐ろしいけど、面白いですね。

ぜひ皆さんも勢いのある中小型株で体験してみて下さい。上ったり、下がったり、その瞬間瞬間でどちら側に立とうと思っている投資家が多いのかを目の当たりにすることができますよ。

   出来高で勢いをみる   


上記のような勢力争いがどれだけ活況を呈しているかは『出来高』によって確認できます。
俗に(というか成功者の方々がおっしゃるには)、大きく動き始める初動時には出来高は通常の2倍以上になるということです。つまり、参入に失敗をしないためには、出来高の上昇を確認する必要があると言えます。
また、出来高をみれば、その銘柄の人気度も把握できますので、極度に少ない銘柄には手を出さないようにすることです。上記の「1.なぜ株価は上下するのでしょうか?part2ミクロ的視点」でご紹介したように儲けられる場合もありますが、買ったはいいけど、それを売る相手が全く現れないという状況に遭遇した経験のある私(ブログ「恐ろしい!四半期上方修正に反応皆無っ」参照)からは、やはり「手を出すな!」とアドバイスさせていただきます。

さて、それではどれだけの人が流れにうまく乗って儲けているのでしょうか?

 5%が儲け、   95%が損をしている   と言われています。

儲けている人が意外に多いと思いましたか?それとも、そんなに下手な人が多いのかと思いましたか?私の感想では高確率で儲けられるものだと思いました。会社を興して成功することに比べたら、はるかに楽して大金を手に入れられそうですからね。
確かに20回に1回しか儲けられないとしたら、それはやる価値のない勝負と言えますけど、20回に1回は大儲けできるのだとしたら、かなりの高確率ですよね。しかも、これには何らかのシステムがありそうです……⇒『各界の成功者をイメージしよう!』
それでは、こう考えればイメージし易いのではないでしょうか?
95%の人は1万円ずつ損をして、5%の人がそれらを集めた100万円を手に入れている、という具合です。
その桁が増えれば、1000万円、1億円という巨額が95%の人々から5%の人々に流れていくという図式になるのです!わお
損をした人でもその額が低い内は我慢できてしまうので、何度もトライすることになります。そのうち何度かはうまく儲けたりもでき、調子に乗ってさらに投資額を増やしたりする人も多々います。
そうやって細かく集められた大変な額のお金が、最終的にはほんの一部の人に分配されることになる、それが投資の世界なのです。


こちらは【かんたん、やさしい、初歩しょほ 『 株 』 投資でミリオネア入門】です。
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