投資環境を診る 【世界市場】

2.TOPIXと米国金利は連動している!


※正確なデータは「株価が動くとどうなるか(p.112)」 をご覧ください。

債券市場では「アメリカの債券利回り(長期利回り)と日本株は同方向へ動く」のは常識だそうです。

さて、左図は「株価が動くとどうなるか」 のデータを利用させていただき、

TOPIXとアメリカの政策金利(短期金利)であるフェデラル・ファンド・レート(米FFレート)NYダウ平均を比較させたグラフです。

ご覧のように、TOPIX米FFレートはほとんど同方向へ動くことが見てとれると思います。
ところがどっこい、なぜか米FFレートNYダウ平均は連動していないんですね。これはダウ平均がたった30種の工業銘柄のみで構成されていることが原因かもしれません。

結論としては、アメリカの債券やFFレートの動きを見れば、日本市場のおおまかな方向性は推測できるということです!これは画期的な指標といえるでしょう。

ところが、残念なことにグラフを注視していただければ分かるとおり、TOPIXの方がわずかに先行して動き始めているのです。ですので、日本市場の今後を先読みすることは難しいかもしれません。できることは、アメリカのFRBの金利発表をもれなくチェックして、方向性を知っておくことですね。

ついでながら、NYダウと商品先物市場との関連性をご紹介します。

左図でも分かるとおり、NYダウは1980年以降1999年にかけて上昇し続けてきました。ところが、逆にCRB商品指数は1980年を境にして1999年まで下落し続けたのです。

これが意味するところは、原材料(資源)が安く仕入れられるようになったために、先進諸国ではコストを抑えた生産が可能になり、低価格化⇒消費上昇⇒企業業績アップという好循環が生まれ、結果株価は大きく上昇したということです。つまり、一次産品生産国(発展途上国)から先進工業国へ富の移転が起こっていたと読むことができます。

ところが一転、2000年以降商品価格は上昇を始め、先進工業国から一次産品生産国への富の移転が起こってきたのです。BRICsを始めとした新興国の躍進はみなさんのご存知のとおりです。

それでも2007年までは住宅バブル、金融バブルがその原料高を相殺して表面化しにくくしていたのですが、それらが終焉を迎えた現在では世界的なインフレを招くほどの打撃を与えることになってしまいました。つまり、株式投資にとっては難しい相場が続く示唆でもあります。


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