Y.売買の進め方

4.株を売る【手仕舞い】

損はほっておかない!≪損切り≫

あなたが買った株の価格が下がってしまったのならば、なにはともあれ処分しなければなりません。

これは確率の問題ではありません。株価が上るか下がるかは五分五分の確率だとしても、あなたが様々な指標やチャートから上昇すると読んで購入した選び抜かれた株ですから、そうそう下がるものではないでしょう。

それでも下がるものは下がるのです。株価は大勢の意見の集約ですから、たった一人でも下がるほうにベットする人が多ければ価格は下がります。

1.それを一々気にして損切りしていれば、損を抑えられても永遠に利益を重ねることは出来ません。(長い目で見れば損失は膨らみます)

2.反対に、それをあなたが放置・放任・黙認してしまえば、含み損(手仕舞った途端にそれは実損です)がどんどん膨らむことになります。

1と2のどちらがいいですか?どちらも良くありませんよね。だからこそ、リスク管理が重要となるのです。

 

ここでのリスク管理とは、株を購入する段階で価格が下がる割合(又は金額)を測定し、それを考慮した損切り戦略を組んでおくことを言います。

具体的には、意に反して価格が下がった場合に自動的に株を売りに出す逆指値売り注文』を、株を買ったと同時に発注しておくのです。

これはリスクを限定させる効果と同時に、あなたの損に対する恐怖と根拠のない反転を期待する感情をコントロールする効果があります。

この点は非常に重要です。なぜならば、これまでに破産した多くの投資家は自分自身の感情に逆にコントロールされてしまった結果であるからなのです。

「いずれ株価は期待した方へ動くようになる」

確かに、いずれ株価は期待した方へ動くようになります。なぜなら株価は上がり下がりしながら動くのですから当然です。

ですが、その時期を推測することは誰にも出来ません。

5%の損切りルールを守っていれば......

例えば、左図のような動きをする銘柄があったとしましょう。
☆Aで買い、損切り幅を5%に決めました。株価は上昇し、一旦下落しても@で盛り返しました。ところがAで大きく下落。若干戻したものの、更にBへ向かって下落してしまいます。
この際に、損切りルールを守って売ってしまっていれば、損失を5%に抑えられる訳です。ところが@とAの後でも若干戻していることから、再度の上昇もあり得ると期待してしまうと損切りすることを拒んでしまい、結果Bへ達して10%もの損をすることになるのです。

☆次は応用編です。上げ相場のBで買ったとします。誰でも儲かる上げ相場ですから当然持ち続けるだけで正解と言えます。
ですが、株価は上がり下がりしながら動くものですので、利ザヤだけを稼ごうと思っても思うようにはなりません。必ず利益の中に損失を含んでしまいます。
もしも相場に合わせていち早く手仕舞い→再参入を繰り返せれば、C+D+・・・という純粋な上昇幅を押さえることができるので、利益率を最大化することができる可能性が生まれるのです。

上記のように損切りは損失を抑える効果だけでなく、免れられない下落のロスさえも解消する効果があるのです。後者はかなり上級者向きのテクニックではあります。

ですが、損切りが不得手とおっしゃる方は、上昇相場の反落を利用して損切りの練習をしてみてはいかがでしょうか?

躊躇なく損切りできるようになれれば、どのようなシチュエーションでも無敵となれるでしょう。

あなたの損を埋め合わせるのは楽なことじゃない!

さて、「どうしても損切りができない!」とお嘆きの方にこの事実を知って頂きましょう。

トレードの永遠のテーマはロスカットです。

なぜロスカット出来ないのか?そこには予想脳という仮説があります。

『脳は自分が予想したこととずれると不快になる』

自分が上がると予想して買ったのに、予想に反して下がり始めた時に人は非常に不快になり、腹が立ちます。この脳の作用により、ロスカットに踏み切れないのです。

以前にあったエピソードから『予想脳』について解説しましょう。

同僚と一緒に『天下一品』というラーメン屋に行きました。ここはどろどろしたスープが売りのラーメン屋だそうです。

同僚はもちろんそのどろどろのスープのラーメンをオーダーします。けれども、どろどろのスープに抵抗のある僕はあっさりの醤油ラーメンを頼みました。

すると同僚は『なんで醤油なん!?なんで、なんで!』と声を荒げたのです。
僕が何を食べたいと思っても自由なはずですが、このラーメン店のお奨めを知っている同僚からすれば僕のオーダーは邪道な訳です。

ここに予想脳が働いています。

同僚の詰問は理不尽以外の何物でもありません。ですが、同僚からすれば「期待を裏切られたと感じ、それを受け入れられない」のです。

あなたの損切り出来ない理由も「期待を裏切られたと感じ、それを受け入れられない」から、ですよね?

これは人間の本能とも言えるもので、治そうと思って治せるものではありません。

ですので、こうなることを前提に踏まえて『トレードする時は、必ず複数のシナリオを用意する』ようにしましょう!さらに、ロスカット注文は必ず入れるようにしましょう!

 

さらに、どうしても損切りに踏み切れないあなたに、これを知っていただきましょう。

もしあなたが資金の 10%
11%
の利益を上げなければなりません
20%
25%
30% を損したとしたら、それを取り戻すために
43%
40%
67%
50%
100%

元の資金額から考えれば左右は同じ金額になりますが、損失後の目減りした資金額から計算すれば、その比率は幾何級数的に大きく膨らんでしまうのです!恐ろしいことです。

これでもあなたは損切りをためらいますか?

まだ損失が10%以内の内に損切りしていたら、それを取り戻すのはそれまでと同じくらいの労力で済むでしょうが、万が一にも50%もロスを出してしまい、資金を半減させてしまったとしたら、残った資金を倍に増やしたとしても、ようやく元の水準に戻れただけでしかないのです。

それにどれだけの努力が必要だと思いますか?たぶん、諦めてしまった方が楽だと思います。成功するために始めた投資なのに、そんなことをしていたらいつまで経っても前進はできませんよね。

出来る限り早く損切りをしてしまうことこそ、あなたの夢の実現を早めることにもなるのです。

ただし、誤解のないようお伝えしておきますが、10%といえども損失としては大き過ぎます!

様々な指南書にあるように、数%以内にロスカットを設定するようお勧めいたします。損が少なければ少ないほど、そのカバーは簡単になりますからね。

教訓:早い損切りはあなたの夢の実現を早める


こちらは【かんたん、やさしい、初歩しょほ 『 株 』 投資でミリオネア入門】です。
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