Y.売買の進め方

2.売買が成立(約定)するまで

株式の売買はオークション形式で行われます。

昨日の終値から今日の売買が始まるのではなく、売りたい人がいくらで売りたいか、買いたい人がいくらで買いたいか、それぞれが申し出ることから始まる(板寄せ)という、独特な形式をとっています。

前回の終値と本日の始値に価格差が生じているのはそのためです。多くの場合は、前回の終値近辺から値段の交渉が始まります。

寄付き・前場・ザラバ・前引け・後場寄り・後場・大引け

寄付きの30分前からデータ開示されますので、注目の銘柄は8:30から板情報を見るようにしましょう。

寄付きに至るまでの板情報を観察していると、日々面白い動きを見ることができます。

「えっ!?」と思うような安値から始まったり、「うそっ」とがっかりさせられるような予想外の高値から始まったりするのです。特に週明けの場合にはその傾向が顕著に現れるようです。

結果的には前回の終値近辺からザラバへ突入する場合が多いのですが、時に予想外の価格で執行することがあります。 これには何らかの隠された意図があるのでしょうか?この頁の最後で見せ板というのをご紹介します。

  • 「板寄せ」方式
    • まず取引開始に先がけて始値を決めるため、売注文と買注文の摺り合わせを行います。取引時間外に寄せられた売買双方の注文を、優先順位の高い価格から合致させ、かつその数量が合致する値段からスタート(約定)となるのです。引けの場合にも同様に行われて終値となります。
      板寄せ方式は「売買停止の後に取引を再開する場合」や「特別気配を表示しているときの値段を決定する場合」にも行われます。
  • 「ザラバ」方式
    • 随時更新される市場参加者の売りたい価格、買いたい価格を確認しながら、自分の納得のいく価格で買い(売り)を発注し約定させる(条件が厳しければ約定できません)オークション方式です。価格は秒単位で推移しますので、希望通りに売買が成立するとは限りません。
    • 値動きの動向を見るには、随時更新されて表示される『時系列データ』、『板情報』、『ザラバ情報』などを確認しましょう。
    • このザラバでのトレードこそが投資の醍醐味であり、見えない敵を相手に心理戦を展開し、群集心理を先読みして自分に有利な状況を待つこの時こそ、心躍る時間でもあります。

 

さて、投資家はどのようなタイミングで株の売買を行っているのでしょうか?

買おうをする人 売ろうとする人

安くなるのを待っている人は……

有利な条件で参入するために、1円でも安く下がるのを待ちます。下げたい(買いたい)希望価格を提示することで市場の一時的な弱気の反応を誘う意図があります。

オシレーター系指標の示す論理的な底値に十分に到達するのを待っています。

安くなるのを待っている人は……

実質的にはそんな人はいないと思いますが、トレンドフォーロー系指標が示す、退出条件(ロスカット)が整ってその勝負を諦める(手仕舞う)タイミングを待っているとも言えます。

指標や情報等で、今こそ買い時だと判断した人は……

幾らでも構わないので、その場(成り行き)で買います。出来高以外の統計には表れません。

プロは成り行きでしか買わないそうです。たぶん、例外はありますが。

指標や情報等で、今こそ売り時だと判断した人は……

幾らでも構わないので、その場(成り行き)で売ります。

プロは様々なルールに縛られているので、変動率や経過期間などの条件によって直ちに手仕舞ってしまいます。

高くなるのを待っている人は……

トレンドフォーロー系指標が示す、参入条件が整うのを待っています。価格にこだわりがないため、手強い相手となるでしょう。

高くなるのを待っている人は……

有利な条件で手仕舞うために、上げたい(売りたい)希望価格を提示することで市場の強気反応を誘う意図があります。現物でも空売りでも株価が天井にあるほど儲かることになるので、全株主の願いでもあるかもしれません。

空買いをしようとする人 空売りをしようとする人
空売りをしている人が手仕舞うために市場から現物株を入手しようとして買うので、安ければ安いほど有利になります。

高い値段で始められる(売る)ほど有利になります。
ただしその根本には、『その株価は天井であり、残された道は下落しかない』という後ろ向きな判断によっています。

 

ここでご紹介した例はあくまで基本形であって、投資家それぞれに思惑は違うものです。

例えば、他の株に乗り換えるためにいいタイミングで手仕舞いたいと思っているアマチュア、リスク管理やルールによって、損や時期尚早を認めた上で手仕舞わなければならない機関投資家、など理由は千差万別に異なる上に、板情報には現れない取引が五万とあるのです。

このように想像を超えた様々な感情が渦巻くのが市場ですので、『板情報』を観察することは必要不可欠です。

銘柄それぞれに特有の値動きをすることも多いので、日中の動向を体感することがアドバンテージを得ることにもなります。

 

さて、ここでなかなかグッドな秘訣を伝授いたしましょう!

寄り付きはアマチュアの場 とのことで価格の乱高下が起こりやすく、
大引けはプロが仕事をまとめる場 とのことで乱高下した価格を元の水準へ戻そうとする傾向が強いそうです。
同様に、月曜日 週末に作戦を練ったアマチュアが鼻息荒く参入して市場を荒らし、 ※寄りつき最高値が多い
金曜日 一週間を体良くまとめようと試みるプロによって価格の調整が進められる、ということです。
付け加えておきますと、月曜日は 日本市場が他国に先んじて開くおかげで、NY市場の影響をほとんど受けずに始められるという実感があります。
つまり、大きな影響力を持つ機関投資家による場荒れがほとんどなく、先週末の動向そのままに株価の昇降が継続しているような安定感があります。

つまり、参入するなら週の後半の後場の安定時が、手仕舞うなら週明けの前場の急騰時が、なかなか良好な結果を残すのではないかと思っています。

実際、私の経験では前場は価格が上昇しやすく、後場は上げられ下げられ、結局は下げられてしまうことが多いようですし、週明けに勢いよく始まった市場も週末を迎える頃には息切れして株価を下げる傾向があるように感じます。

もちろん、買おうとしている株の動向はご自身で確認し、グッドタイミングを見付ける努力は惜しまないようにしてくださいね。

売買が成立することを約定(やくじょう)といい、成立した日のことを約定日といいます。

約定から株式の受渡しまでには4営業日かかります (約定日からその日を含めて4営業日目に、名目上の買付代金と株券の交換を行います)。

証券会社から取引内容を記した 「取引報告書」が送られてくるので、「取得価格」や「売却価格」などの各項目をチェックして間違いがないかどうか確認しましょう。※多くのオンライントレード系の証券会社では電子文書で済ませていると思いますので、ご確認下さい。

要注意!見せ板(見せ玉)のダマシ

見せ板とは、自分の買った株の株価を高めようと意図する者が、買う気がないのに下値に大量の注文を入れ、他の投資家にさも大きな買いが入っていると見せかける犯罪行為です。

実際に買う気などないのですから、約定しそうになると当然注文を取り消してしまうため、寄付き直前で急激に数量が激減することになります。
空売りをしていて株価を下げたいときは逆に売り注文を大量発注するのです。

これらの行為は証券取引法で禁止されている犯罪行為であり、実際に逮捕者も出ていますので、絶対にやってはいけません。
それでも見せ板をやる人は必ずおり、板情報のみに十分な信頼を置くことは危険です。極端な注文数が現れている場合には注意しましょう。

また、大口の機関投資家などは、指値注文を出さずに成行きで売買していますので、買い板が厚いからと言って、そのこともあまりあてにはなりませんよ。


こちらは【かんたん、やさしい、初歩しょほ 『 株 』 投資でミリオネア入門】です。
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